さて、きょうお話しするポイントは、第一に、手書き速記の考案についてです。

初めに、「田鎖綱紀」によって、130年前、日本で演説を傍聴しながら筆記する 方法が誕生しました。国会開設の詔勅が出たときに速記の開発競争が高まった。 その先陣争いを勝ち抜いたのが田鎖でした。

次に、機械速記の啓示を与えて、今日の未来型速記へと発展する流れについてで す。
　「田中舘愛橘」が、第一次世界大戦の講和会議に出席した際、フランスから速 記の機械を持ち帰り、ローマ字会へ、高速度で話を打てる文明があることを伝え ました。
それが第二次世界大戦末期に結実することになった。ローマ字会の成果、ソクタ イプ開発物語について紹介したいと思います。