本日は、日本語速記130年記念の催しに参加していただいて、感謝に耐えません。

私は公益社団法人日本速記協会の業務執行理事を務めております。大学生のころ 速記文化の研究にとりつかれました。

余談ですが、私が勤務しておりますフォーラムでは、先月末、地震予知研究をし ている世界の学者をお招きして、地震予知学が世界でどのように進んでいるかに ついて市民対象に国際フォーラムを開きました。
招いたのは、アメリカＮＡＳＡ、ロシアの科学アカデミー、ギリシャの学者たち でしたが、日本の学者にも、昨年の東北地方太平洋沖地震に関連する前兆現象を 発見し、世界から注目されている方がいました。地震の直前に震央上空、電離層 に異常な電子の蓄積が見られた、あるいは異常な気温の上昇が観測されたなど、 人工衛星による観測網を持つ欧州、アメリカからの報告がありました。

地震のないフランスが地震予知研究のために人工衛星を打ち上げていること、ロ シアも数学的な統計的手法により大地震を予知しようと研究していること、ギリ シャでは非常に精度の高い地震予知に成功していることをなどを初めて紹介され ました。

一方、東京大学で地震学を研究された先生方から「今まで地震学者は地震予知研 究という名目で研究費を国からもらいながら、地震予知研究は全くしてこなかっ た。なんと、地震予知はできないという結論を先に出しているからで、だから地 震予知の研究をしようとしても予算をつけない。 国が、地震学が地震予知研究はしないということを国民は知らされていない」と、 述べておられました。地震の被害を少なくするためには防災と地震予知の両方が 必要だと言えます。
『地震学では地震の予知はできない』という現実をわかってほしいと力説されて いました。大きな問題提起です。