それからもう一人、武部良明先生とおっしゃる方が中根式の大先輩でいらっしゃいます。早稲田大学を出て卒業論文を国語研究と関連した速記のテーマでお出しになりました。 学生時代に『学生速記』という本を出されたり、それから左下の『日本速記方式発達史』、これは日本速記協会のホームページでライブラリーに出ておりますのでごらんいただけると思います。 日本の速記方式の理論を比較研究された方でございます。その前提となりますのが、先ほど申し上げました森卓明先生です。符号の方式を超えた比較研究をされまして、 それが後にこういう『日本速記方式発達史』の方に継承されていったんだと思います。

　中央は武部先生が書かれた速記符号でございます。中根式です。