中根正雄先生のお弟子で、古久保峯吉という広島県出身の方がつくられた方式が「国字式」といいます。（左側）
　これは、すべてが一筆で書ける本当に純単画派と呼ぶべき方式です。

　その右側が古久保さんの弟子でありました、山根祐之さんが改良された「山根式」でございます。この山根式において、初めて速記の符号が正円＋楕円…幾何図形の正円と楕円を導入しました。 ダイヤグラムズをもとに、基礎符号をつくられた方式です。
　しかしこれは、明治・複画から折衷式、そして単画派へ進むという速記方式の開発の目標でありました「より簡単に」という音節文字にしてより簡単にして一筆で書けるという理想をここで完成したわけですけれども、 高速度には耐えない方式であります。
　これは現在、関西大学の速記部が継承しておりまして、本家の山根式は方式をすべてやめまして教育をとめておりますので、現在は関西大学の速記部に継承されているだけとなります。